キトサンが再生医療にも応用されているというのは本当ですか?再生医療に応用されるキトサン

■進むキトサンの再生医療
キトサンはもともと生物に含まれる成分なので、細胞になじみやすくて拒絶反応の心配もなく、最終的には酵素によって吸収分解されるため、さまざまな医療に利用されています。特に再生医療の未来に大きく貢献するといわれていて、すでに研究が進んでいるのです。

■皮膚の再生
皮膚の表面だけのキズなら、時間が経てば治っていくことができますが、ヤケドや大きなケガなどで、血管や毛根、汗腺などの器官がある真皮にまでキズがついてしまった場合、治療は困難になります。治るのに時間がかかるばかりか、元通りになる保障はなく、再生中に感染症にかかってしまうと、命の危険すらあるのです。

キトサンが再生医療にも応用されているというのは本当ですか?再生医療に応用されるキトサン

こうなると皮膚移植が必要になりますが、キトサンをシート状にしたものを患部に貼ると、キトサンが持つ止血効果や抗菌・殺菌効果、鎮痛効果により、感染症から守りながら人工皮膚となって患部を保護し、皮膚の再生をうながします。そして真皮が快復するころには、キトサンシートは分解されて自然に剥がれていくのです。

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■歯根膜細胞の再生
歯と歯茎の間の緩衝材となっている歯根膜は、歯周病などで破壊されやすく、ダメージを受けると再生が難しいのです。ですが、キトサンの高分子複合体を基材にしたものを歯の周りに塗っていくことによって、歯根膜細胞を増殖・再生することに成功しました。

これからの歯周病治療や、インプラント技術の進化に期待が寄せられています。

■神経の再生
キトサン繊維で作られたチューブを、切断されたラットの座骨神経に縫いつけたところ、神経が再生して2~3ヶ月にはほぼもとの機能を取り戻すことができました。まだラットによる実験の段階ですが、事故などで神経が切断してしまったときの治療におおいに役立つでしょう。

■さらに進むキトサン再生医療
金沢工業大学応用と株式会社スギノマシンの協同研究により、キチン・キトサンナノファイバーを使った多機能性生体材料が開発されました。これはさまざまな生体組織再生用基板に用いることができ、皮膚や骨、血管の再生はもちろん、薬剤や化粧品など、広い分野での活躍が期待されています。

生体になじみやすく、すぐれた機能を持つキトサンは、これからも再生医療に役立てられていくことでしょう。